2回目にしてとっても長くなりました。
自分では気付かなくても、いつの間にか「上」にいることって多いもんです。
例えば年齢。それまでペーペーだったはずが自然に任せていれば年上になる。年功序列の日本で、それはいつの間にか「力」になっていたりするんですね。
何の気なしに言った冗談が「パワハラ」になってしまうことも。特に威厳のある空気を醸し出している御仁だと下からはかなり言いづらいので、何も言えないままストレスを溜めることになったり。でも「上」の方はそれを「従順」または「容認」だと捉えていたり。いえいえ、違います。言わないんじゃないんです、言えないんです。
ついでにもうひとつ、セクハラも同じですね。弓道はやはり独特で、言葉だけで教えるのが難しい場面も非常に多い。骨や筋肉に言及するので「このラインを意識して!」という場合、肩甲骨や肘の動きなど、ポイントで接触する方が伝えやすいこともあります。ただ、この時、最小限で済むはずの接触が過剰な場合もごくたまに見かけます。が、初心者や学生の場合違和感を感じても言えないことが多いです。そんなもんかなと思ってしまうこともあります。女の子だけでなく男の子に対しても同じことが言えるので、最近の講師の先生などはわざわざ保護者に「少し肩とか触っても大丈夫でしょうか」と許可を得る方も多くなりました。「え!!そんな、わざわざ言っていただかなくても!」と恐縮していたのですが、「今はそういう時代」だということのようです。何の気なしでも密かに傷付いてる子もやはりあちこちにいるようですし、全てに於いて「黙っている=YES」ではないということを、自戒の念を込めて書いてみました。
それから。
下が上に遠慮するような空気を嫌う御仁の場合はわざとふざけたりもしていますが、実はそれでいてしっかり観察し、下の者の雰囲気に目を凝らし、変化を読もうとしてたり・・もよく見ていると分かりますね。アホそうにしている人ほど実はむちゃくちゃ賢くて機転が利く・・という経験をたくさんしたので、個人的には奥が深い人だと思っています。
ただね、やっぱ「上」の人なんですよ。そこに技術や役職や段階数字なんかがはっきり出る場合、「すごい人」「偉い人」って思ってしまう・・いや、スゴイ人なんです、偉い人なんです。軽いジョークに「どこまで笑っていいんだろう・・・」と悩む生徒もいたりすることを、お偉い先生は知っておいてください(^_^;) つまり、ふざけるのもほどほどに・・ってことかな???(個人的には楽しい(´∀`))
それから、何より意識してほしいのは、「上」の人の言葉や態度・言動は、想像以上に下の者にとって影響力があるということです。
例えば、教室内で先生がA君を軽くいじれば「A君はいじってもいい存在」という”公に認められた認識”が生まれてしまいます。そこからいじめに繋がることもあります。先生がメンドクサそうに”スルー”していれば「無視してもいい存在」という認識になり、全体からハブかれていくわけです。そんな「上」の振る舞いは真面目な子の場合 潜在意識に訴える力も大きく、無意識のイジメが始まっていたりします。無意識の誘導になっているんです。
学生のうちは「仲間」で切磋琢磨しながらもいろんな人がいてそれをお互いに尊重していこうという意識を育む時期なのですから、「上」が下の者達を分け隔てするような言動(またはそう見える態度)はやめてほしいと心から願います。
上記、いじめに特化して書きましたが、弓道に対する姿勢とか人への評価とか諸々・・。「上」の言動はそれだけで「下」にとっては「お墨付き」になりがちだってこと、意識してほしいと思います。
偉そうに書きましたが、私もアラフィフ年代。醜い真似の代表になるような大人にはなるまい・・と戒めています。心掛けています。それでも失敗はしょっちゅうですが・・(>_<)
今、周りにいてくださっている気配りや配慮や先回りの出来る人格の高い先生達に倣っていきたいと親子共々思うのです。あれ、ちょっと言いすぎた?(笑)
うん、環境には恵まれているなぁ~と感謝する日々。ありがとうございます。
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パルマス (木曜日, 02 3月 2017 23:51)
上に立つものは…
考えさせられます
指導とは
押しつけはNG?
教えて下さい…と言葉に出来たら教えます!
言葉にすることが出来ない引っ込み思案の人には
指導しない?
否
だと思います‼
私も色々教えて指導してもらいたい❗
私が力になれることが有るのなら
できる限り目配り気配りして
上達したい…と頑張っている心に寄り添いたい
そうやって私は支えられて来たので
私も水曜道場でそういう仲間をたくさん増やしたいです
宜しくお願いします‼(o^ O^)シ彡☆
笑い袋 (日曜日, 21 5月 2017 04:12)
自分はまだまだ若いくせに言うけど
それなりに人としての背中も見せてくれる師たちに出会えたと思っています
今の自分の弓道が、今の自分があるのは仲間とその師たちがいてくれてるからだと思ってます
初めて会った時あんなにド下手な射でもわざわざ時間をさいて教えていただけたこと、とても感謝しています
今もまだド下手だけどいつかは抜かしたいのでいろいろな方々にご指導もらえると学生としてもありがたいです
学生はまだまだこどもだけどそれなりに一生懸命やってるのでどうか大人さんたちもどんなことでも教えて下さい