前置き。今回も長いです、はい(;'∀')
我が子が水曜道場のことを知ったのは中2の6月でした。
部活の終わりの挨拶の時に顧問から案内を受けたのが最初です。
「水曜日に市の体育館で自由に練習が出来る場があるそうです」
情報はほぼこれだけ。
主旨も分からず、どんな人が来るのかも分からず、指導者がいるのか、どんなルールで練習するのか、全く未知の世界でした。
「お母さん、行ってみたい!」
「え・・何それ??」
「もっと練習して上手くなりたいからとにかく行ってみたい!!!」
「誰と一緒に行くの?」
「分からない。でも一人でも行ってみたい」
「分かった。得るものないなと思ったら行くのやめればいいしね」
こうして、2014年6月18日、水曜道場通いのスタートです。
行ってみて戸惑ったこと。
大人ばっか!! 孤独すぎる~(´;ω;`)
ひょえ~、皆さん顔馴染みばっかり? うわ~、どこにいればいいんだろ?
えーと、どのタイミングで道場に行けばいいのかな?勝手に入っていいのかな?
どのタイミングで射場に入っていいの? 射場入りのルールはあるの?
教えてほしいけど、聞いていいのかな・・
誰にだったら聞いても大丈夫なんだろうか?
出来ればいろんな人に聞いてみたい
相手がどんな人か知りたい・・・でも何段とか失礼で聞けない・・・
などなど・・・
観覧席で待つ私も本当に心細かったのを覚えています。
たまに一緒に行く仲間もあったけれど、毎回行くのは我が子一人。
誰も声を掛けてくれることもなく、心が折れそうになったりもしたようです。
「誰も知ってる人がいなくてつまらない・・・」
「でもこれでやめたら あ~やっぱり冷やかしか~ って思われるよ? 本気で上手くなりたくて来てることを分かってもらうまで、一人でも頑張れば? そしたらこれからやってくる友達とか後輩にも道が開けるじゃん」
「そっか・・・うん、やってみるわ!」
大人にとっては何の気なしの水曜道場も、中学生にとっては非常に高い壁だったのです。中学生なんてほとんどいませんでしたし。
7月、台風もあったりして毎週は通えませんでした。
水曜道場って大人が楽しむための場所? 子どもにはそぐわない場所? 意味あるのかな・・
ちょっと親としても悩み始めていました。だけど、本人が頑張りたいと思う気持ちを大事にしてやりたい。私が折れたらこの子の道も途絶えるんだよな・・、で気持ちを奮い立たせてました。
8月、夏休み。仲間にも何度も声を掛け、たまに一緒に通えるようになりました。ちょっとは楽しくなっていました。
ここまで2か月、相変わらず大人からはほぼ誰からも声を掛けてもらえず。全員が怖い(笑)
今ではおちゃめな人だと知ってる人でも、当時は「これ絶対ウザがられてる、威嚇されてる・・」としか見えてませんでしたm(__)m
きっと「こいつ本気かな、冷やかしかな」って様子をみられていたのだと思います。
そして、今だから言うけど・・で聞くのは「外部指導もいるわけだし、水曜道場に来てるからって子どもにウカツに教えられないよね」と。個人的に思っていたのは、いろんな人から教わることで開眼することもあるし、相性だってわかる(教える教えられるの相互関係には相性があり、それはとても大切だと経験上感じています)はず。そのチャンスのために水曜道場に来ていた面もあるので、本当はもっと自分からガンガン聞きに行くべきだったかな・・・と後悔。
9月、あるきっかけで今師事している方に紹介され、やっと教えてもらえるようになりました。
うちの子の射を最初に見た感想は「苦笑い」だったようです。
しかし、そこでやっと「教えてほしい」と思える人に出会えたからと、あらためて子どもが自分で「これからも弓道を教えてください」とお願いに行ったようでした。
かと言って水曜道場で見つけた先生だけにしか教わらないというつもりもなく、部活の外部顧問の先生にもいろいろ聞いたりしているし、そこをないがしろにする気も全くなかったようです。外部指導の先生もいろいろ分かった上できちんと教えてくれてもいましたし、常に気にかけてもくれていました。ありがたいことに、それは卒業した今も変わらずです。
贅沢にも学校内外にいろんな「師」を見つけてこれたのは、水曜道場の基礎があったからだと思っています。うちは本当に上手く活用できたと、勝手に思っています。
だからこそ、「所属」の枠を超えていろんな世界を見るということが、特に中高生にとっては大きな意味を持つのではないかと思えるのです。送迎の親の負担もそれなりにありますが、目に見えない部分で子どもが成長していたり、子どもが充実感を感じていたりするのは、もうホントに「プライスレス」です。お金を積んでも経験や感情は買えません。チャンスがあるならとりあえず一回乗ってみよう、それから撤退しても問題ない。そんな精神で今も動いています。
チャンスをくれた水曜道場には感謝しかありません。
しきたりや慣習的なこと、何も知らなかったことでプラスもマイナスもありましたが、それはまた別の機会に話すことにします。
相変わらず長くてすみません(>_<)
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