高校生の選手権九州大会、そして秋の審査(残すは延岡・南郷と宮崎Ⅱですね)、お疲れ様でした。
またしても。
11月の九州大会で、個人戦4位にまで駆け上がったのは弓神会で練習した生徒さんでした。
おめでとうございます!!!
彼は高校から弓道を始めたのですが、やはり努力を惜しまないタイプです。個人でも出来ることをきちんと考えて努力を欠かしません。初期の頃の頼りない射(そりゃ最初は誰でもそうだ)が、今や見違えるほどに大きく堂々として、凛とした佇まいさえ感じさせています。
努力は必ず実るわけではありませんが、必ず”どこか”で実を結びます。彼はそれがストレートに現れている非常に素晴らしいパターンです。
そして、先日の練習の時、周囲が「体配を練習したい」と言う中で、彼だけは「僕は矢数をかけたいです」とはっきり伝えました。九州大会を前に自分の目標をしっかり見定めいるからこその決意、発言です。
周囲の反応はもちろん、「うん、いいね」です。人に合わせる必要はないんです。それが弓神会の在り方なんですね。人と違うことを選んでも理解してそれを尊重できる、その空気が弓神会にはあります。
世の中間違った「忖度」が流行っているようですが、ここには間違った忖度はないようです。
必要な協調はあるけれど同調圧力もなく、それぞれの成長でできる限りの努力をしていこうと、それぞれ学年学校を超えて集まってきたことで自然に生まれているように思われます。
彼もまた、毎回練習に来ているわけではないのですが、それもまた理由があってのこと。怠けているわけではないことは誰しもが知っているので、久しぶりに顔を見せても当たり前のようにいつもいるように自然に仲間が接しているのを見ると、大人の方が下らないことに囚われているものだと反省させられますね。
弓神会というところは枠も垣根も柵もないので出入り自由ですからね、そんなものにとらわれるような子達はいないですね。
なーんて、努力が実っていく様を見ていると嬉しくて嬉しくて、自慢したくて書いていますが(自慢させてください(笑))、努力は彼らのもの。全力で彼らを賞賛したいです。
彼が「僕は弓神会」と思ってくれているかはまた別問題ですが(笑)
自慢ついでにもう一つ。
弓神会の中学生参段合格も出ました。これまたおめでとう!!!!!
こちらも弓道が好きで好きで、変態の称号を与えられるほどに弓道が好きな生徒です。
受験生なのでなかなか時間はないのですが、空いている時間に質の高い練習をしながら頑張ってきました。
高校生でも難しいと言われる参段を中学生が取るなんて、夢のまた夢。もちろんそれは理解しています。ですが、不可能でも、その緊張感の中どれほど力を発揮できるのか、自分を試したくて審査と言う名の勉強をするつもりで受審しています。それは、「無理だ」と言われる段位を目指している弓神会の生徒は全員同じ気持ちです。
「受けることさえ不可能」と言われたなら泣く泣く諦めるでしょうが、受けることだけでも許可されているならその最高に難しい場で自分を試したい生徒ばかりなのです。
もちろん合格すれば嬉しいに決まっていますが、それよりも何よりも、そういう有り得ない緊張の中に身を置くという勉強の場を手に出来るという喜びもとてつもなく大きなものです。何事も経験。謙虚に自分に向き合うために、受審のドアを開けてくださっていることには感謝しかありません。
参段を合格した彼女も、「早く受かりたい」から受審しているのではなく、一生懸命やってきたことを見てほしくて、自分の歩んできた道を確認したくて、そして受けたことがたまたま合格に結びついているだけです。
上には上が山ほどいるし、それでもペーペーなのも重々承知です。
謙虚さも忘れずに誇りを持って、真摯に弓道に向き合っていこうと決意する場が審査です。
親も勘違いしないように常に自分を戒めながら、努力する子ども達を誇りに思いながら、日々子ども達の努力に寄り添っています。
弓神会は、上手くなる場ではないです。上達を目指してはいるけれど、ここで学びながら自分の可能性や努力の在り方など、各々の「種」を見つけていくところなのではないかと感じます。種を見つけたら、それをどこに植えるか、どんな肥料をやっていつ水をあげるか、自分でも工夫しながら仲間にも教えてもらいながら、みんなで育っている場になっていると思います。
弓道をしに来ているけれど、弓道を通して学ぶことはそれぞれです。
その多様性も含めて、部活や特定団体とは一味も二味も違う、本当にこれまでに例のない集まりだなぁとしみじみと思います。
語弊はあるかもしれませんがイメージするなら。指導者や見守ってくれている大人達に恵まれながら、安全管理に配慮したストリートバスケのような感じでしょうか。
また「種」が見つかり、そしてまた芽吹くことを・・・(o^―^o)
いつも見守ってくださっている皆様へ。
いろんな配慮には気を遣いますが、小さなことでも的確に指摘してくださる皆様がいてくださるので何とか改善しながらやってこれています。ご協力くださる方々にも常に感謝しています。ありがとうございます。恩返しはそれぞれの生徒の成長でお返ししていきたいと思います。どうぞこれからも、厳しいご指摘などもいただきながら、あたたかく見守っていただけたらと思います。何分 弓道を好きな中高生が考えて自分達で動かしているものですから、いろいろと頼りない面がありますが、どうぞよろしくお願い致します。
※いつもいつも長くてすみませんm(__)m
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